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2023/06/28

【開催報告】情報理工学で創造的展開を目指す―マイクロソフトと考えるキャリア形成と先端情報学ー

情報理工学系研究科「創造的展開プロジェクト」では2023年6月17日にマイクロソフトリサーチアジアと共催で、大学生や大学院生を対象とした情報理工分野でのキャリア形成や最新の研究成果を伝えるイベント「情報理工学で創造的展開を目指す―マイクロソフトと考えるキャリア形成と先端情報学ー」を東京大学本郷キャンパスの山上会館とオンライン配信のハイブリッド形式で開催しました。
午後1時に開始したイベントは情報理工学系研究科須田礼仁研究科長の挨拶で幕を開け、5名の登壇者によるスピーカーズセッション、パネルディスカッションに続き、マイクロソフトの最新の技術を伝えるテクノロジーセッションが催され、会場参加、オンライン参加をあわせて100名を超える参加者が大学や企業、日本、アメリカ、中国と多様なフィールドで情報理工学分野の専門を活かして活躍する登壇者の話に耳を傾けました。
参加者からは「企業に勤務しながら博士号を取る、企業から大学に転職するなど様々な選択肢があることがわかり参考になった」、「情報分野で活躍している女性の先輩の話が聞けて良かった」などの声が多く聞かれました。


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パネルディスカッションには日本マイクロソフト株式会社の小松璃子さん、マイクロソフトディベロップメント株式会社の
藤原良樹さん、情報理工学系研究科の山肩洋子准教授と鳴海拓志准教授が登壇
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開会の挨拶を行う須田礼仁研究科長
山肩准教授
山肩洋子准教授
リュウベイ氏
リュウ・ベイ氏
鳴海准教授
鳴海拓志准教授
江里口瑛子氏
江里口瑛子氏
伊藤貴之お茶の水女子大学教授
伊藤貴之教授
(お茶の水女子大学)
小松璃子氏
小松璃子氏

スピーカーセッションでは登壇者が取り組む最先端の研究やその社会還元の話題に加え、登壇者自身が現在の研究テーマに関心を持ったきっかけや、企業研究者から大学教員へのキャリアチェンジについて、また企業に勤務しながら博士号を取得した経験などが語られ、これから情報理工学分野を究めるイベント参加者達に多様なキャリアビジョンを示す契機になりました。続いて行われた第二部のパネルディスカッションではマイクロソフトリサーチアジアの鎌倉真音さんと「創造的展開プロジェクト」メンバーのアラン・ロマンさん(情報理工学系研究科博士課程1年)がモデレーターを務め、4名のパネリストと共に、生成AIなど情報理工学分野に注目が集まる中、研究者として求められる役割について、また多様性が社会にもたらす価値や意義について議論を交わしました。

パネルセッションの様子
モデレーターを務めた、鎌倉真音さん(写真左)とアラン・ロマンさん(情報理工学系研究科博士課程1年)
パネルセッションの様子
企業に勤務しながら博士号を取得した小松璃子さん(写真左)のキャリアには高い関心が寄せられた
テクニカルセッション
篠塚 祐紀子さん(マイクロソフトディベロップメント株式会社WebXT Japan Team プロダクトマネージャー)はテクニカルセッションで検索エンジンの開発についての話題を提供するとともに、自身のキャリアについても参加者に語った
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日本マイクロソフト株式会社の社員コミュニティ「Women at Microsoft ERG」のメンバーと同社の中井陽子執行役員(右から2人目)は多様性を推進する取り組みを紹介した。
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「創造的展開プロジェクト」メンバーの浅野真輝さん(情報理工学系研究科博士課程1年)がイベントの総合司会を務めた。

今回のイベントを主催した創造的展開プロジェクト(英語名称:IST Creative Evolution Project)は2022年度にキックオフしたプロジェクトで、研究科の活性化に関心のある大学院生を卓越リサーチアシスタント(卓越RA)として採用し、社会共創、産学連携、DIなどの課題に取り組みながら、これからの情報理工学系研究科を創造することを目指しています。
20228月に6名の卓越RAが採用されたことを皮切りに、2023年6月現在で8が活動中で、今回のイベントは司会とモデレーターを務めた2名に修士課程1年のメガ・シャルマさんを加えた3名が中心となり企画し、8名全員で運営を担当しました。今後も創造的展開プロジェクトの取り組みにご期待ください。


関連リンク:
情報理工学系研究科創造的展開プロジェクト
「情報理工学で創造的展開を目指す―マイクロソフトと考えるキャリア形成と先端情報学ー」について

ISTyくん