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2025/03/18

【受賞】日本学士院賞 ---中村仁彦名誉教授---

2025312日に、中村仁彦名誉教授が、「人型ロボットの運動の計算と制御に関する基礎研究」で日本学士院賞を授与されることが決定しました。

中村名誉教授は、1977年に京都大学工学部精密工学科を卒業、1982年に同大学大学院工学研究科博士課程を単位取得退学し1987年まで同大学で助手を務めた後、カリフォルニア大学サンタバーバラ校助教授(後に准教授)を経て、1991年に東京大学工学部機械情報工学科・助教授に着任し、1997年に教授、2001年からは情報理工学系研究科知能機械情報学専攻の教授として数多くの学生の教育と研究に貢献されました。
2020年に本学退職後は、人工物工学研究センターにて上席研究員として研究を続けると同時に、株式会社Kinescopicを創業、2024年からはMohamed bin Zayed University of Artificial IntelligenceのDepartment Chairとしてご活躍されています。
今回の日本学士院会員選定の報に、葛岡英明教授(情報理工学系研究科知能機械情報学専攻長)と、中村名誉教授に指導を受け2009年に博士(情報理工学)を授与された山本江准教授(情報理工学系研究科知能機械情報学専攻)からも祝意が寄せられています。

葛岡英明教授(知能機械情報学専攻 専攻長)
「中村仁彦名誉教授がこのたび日本学士院賞をご受賞されましたこと、心よりお祝い申し上げます。中村先生は、先進的なご研究において卓越した成果を挙げられるだけでなく、教育や大学運営にも真摯に取り組まれ、そのご姿勢は他の教職員や研究者に多大な影響を与えました。先生のこれまでのご功績に敬意を表するとともに、今後ますますのご発展とご活躍を心よりお祈り申し上げます。」

山本江准教授(知能機械情報学専攻)
「この度、中村仁彦先生が日本学士院会員に選定されたこと、心よりお喜び申し上げます。中村先生は黎明期からロボティクス分野を開拓され、その基礎を確立しただけでなく、現在もロボットの知能からバイオメカニクスへの応用まで最先端の研究に取り組まれています。10年、20年先のテーマを世界に先駆けて取り組まれてきた先生の研究への姿勢は今もロボット研究者達の指針となっています。今後も変わらずお元気でご活躍下さい。」

中村仁彦名誉教授
中村仁彦名誉教授

関連リンク:
日本学士院賞授賞の決定について|日本学士院

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