甘利俊一本学名誉教授が、2024年12月12日に日本学士院会員に選定されました。
甘利名誉教授は、東京大学工学部応用物理学科卒業、1963年に東京大学大学院数物系研究科博士課程を修了後、九州大学助教授などを経て、1981年10月に東京大学工学部計数工学科教授に着任し計数工学科と、情報理工学系研究科数理情報学専攻の前身である工学系研究科計数工学専攻で多くの学生の教育と研究に貢献されました。
本学退官後は理化学研究所で脳科学総合研究センター長などを歴任、現在も帝京大学で特任教授として活躍されています。またこの間、その業績を称え、日本学士院賞(1995年)、文化功労者(2012年)、文化勲章(2019年)をはじめ多くの受章、顕彰の栄誉を受けています。
今回の日本学士院会員選定の報に、甘利名誉教授から教えを受け、縁の深い情報理工学系研究科の山西健司教授と、駒木文保教授からも祝意が寄せられています。
山西健司教授(数理情報学専攻 専攻長)
「甘利俊一名誉教授が日本学士院会員に選定されたことに心よりお祝いいたします。甘利先生は情報幾何学とニューロコンピューティング分野の創始者であり、また、広い数理工学の基礎を築かれました。独創的であるということはどういうことか、自ら身をもって私たちに示してくれました。その影響力は甚大であり、今もなお若い研究者を刺激して止みません。今後の益々のご発展をお祈りします。」
駒木文保教授(東京大学 数理・情報教育研究センター センター長)
「甘利俊一先生は、神経回路網の数理や情報幾何学といった今日脚光を浴びている学問を、世界に先駆けて開拓し牽引してこられました。 このたび先生が学士院会員に選定されましたことを心よりお慶び申し上げます。」
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日本学士院会員の選定について | 日本学士院
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