辻井潤一本学名誉教授が令和6年度文化功労者として顕彰されました。
辻井名誉教授は、京都大学大学院を修了後、京都大学、マンチェスター大学等を経て、1995年に本学に着任、大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻、理学部情報科学科などで教育、研究にあたられました。
自然言語のもつ構造と意味、言語の意味と背景知識の関係を計算論的な立場から究明する研究を推進され、機械翻訳、言語解析、生命科学分野のテキストマイニングといった自然言語処理の各分野における先駆的な研究成果は世界的に広く知られています。
また、Association for Computational Linguistics (ACL)、International Association for Machine Translation (IAMT)、International Committee for Computational Linguistics (ICCL)、言語処理学会等の国内外の学会会長等を歴任し、新たに学術団体を創設するなど、計算言語学・自然言語処理分野の発展に多大な貢献をされてきました。
今回の顕彰を受けて辻井研究室で共に研究に取り組み、辻井名誉教授との親交も深い宮尾祐介教授(情報理工学系研究科副研究科長/コンピュータ科学専攻)は、「辻井潤一名誉教授は自然言語処理の黎明期から先進的な研究に取り組まれ、自然言語処理分野のみならず人工知能研究を牽引されてきました。また、現在も産業技術総合研究所フェローやマンチェスター大学教授として精力的に研究や後進の指導にあたられています。今回辻井先生が文化功労者として顕彰されたことに、研究室OB、学生、また数多くの関係者を代表し心からお祝いを申し上げます」とお祝いのコメントを寄せました。
辻井潤一名誉教授
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東京大学 令和6年度文化功労者顕彰
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