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2023/07/26

【研究成果】折紙シートが自動で望みの立体に ―インクジェットプリンタでパターンを印刷、加熱により自動変形―

情報理工学系研究科創造情報学専攻の五十嵐健夫教授が参加する東京大学、Nature Architects株式会社、エレファンテック株式会社、宮城大学 からなる研究グループは、熱収縮性のシートに折紙のパターンを印刷し、そのシートを加熱することによって、最大で十万本以上の折り目と数万個の面を持つ多面体を自動的に折る技術を開発しました。
これまでの「自己折り」の技術では、自動で折れる折り線や面は最大で100程度でしたが、今回、研究グループはインクジェット印刷の解像度を利用することで、従来の1200倍以上の解像度を実現し、実質的にあらゆる多面体を自動で折れる製造手法を世界で初めて実証しました。
この手法は、汎用のUVプリンタと熱収縮するシート状の素材があれば実現できるため、加熱することで好きな形に変形するプロダクトとして幅広い応用が期待されます。
この研究成果は 2023年7月26日(米国東部時間)に、論文誌「ACM Transactions on Graphics」に掲載されました。


この研究成果についての詳細は東京大学大学院工学系研究科のプレスリリースでご確認ください。

ISTyくん