プレスリリース

2024/04/25

計算する人工筋肉 ~物理リザバー計算により分岐構造を含む多様なパターンを生成~

京都大学大学院情報学研究科 明石望洋助教と東京大学大学院情報理工学系研究科 中嶋浩平准教授ら、また、株式会社ブリヂストンの共同研究グループは、ロボットのアクチュエータとして利用される人工筋肉の動きをニューラルネットワークとして計算に活用することで、人工筋肉の多様で豊かなパターン制御に成功しました。
これらの動きは、従来、外付けの振動子によって行われてきましたが、振動子をロボットから取り外せることを意味します。また、特定の動作パターンを学習することで学習データに含まれていないパターンの制御が可能になることも示唆しており、ロボットのハードウェアとソフトウェアの両面での効率化が期待されます。このような分岐埋込の物理機構での実証は世界初です。
この研究成果は2024年4月19日に国際学術誌「Advanced Science」にオンライン掲載されました。

心身に及ぼす和音の影響を可視化
図(左) 人工筋肉により構成されるソフトロボットアームのイメージ。
(右上) 研究の全体像。
(右下)本研究の成果はロボットの動作学習の効率化やハードウェアの単純化への貢献が期待される。
(クレジット:MEDICAL FIG.)

この研究成果についての詳細は【情報理工_プレスリリース_20240425pdfをご覧下さい。

論文情報

雑誌名:Advanced Science
題 名:Embedding bifurcations into pneumatic artificial muscle
著者名:Nozomi Akashi, Yasuo Kuniyoshi, Taketomo Jo, Mitsuhiro Nishida, Ryo Sakurai, Yasumichi Wakao, and Kohei Nakajima
DOI:10.1002/advs.202304402

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