江﨑教授、ISOCの役員に就任

 電子情報学専攻の江﨑浩教授は、インターネットの普及促進、インターネット関連技術の標準化、情報提供などを行っているISOC(The Internet Society)の役員(Board of Trustees)にこのほど就任した。任期は2007年から2010年までの3年。ISOCの日本人役員としては、相磯秀夫氏、石田晴久氏らに次いで6人目。

 ISOCは1992年に設立された、インターネットに関する学会的な側面と業界団体的な側面を持つ組織で、米国に本拠を置く。180ヵ国以上の国の企業、団体、学術機関、政府機関、それに個人など2万人以上のメンバーが参加している。

 今年は15人の役員で運営されるが、当面の課題は、現行のインターネット通信プロトコルのIPv4(Internet Protocol version 4)から、次世代インターネット通信プロトコルのIPv6への移行問題。IPv4アドレスの枯渇問題が指摘されるなか、インターネットビジネスを広げつつある発展途上国へのIPアドレスの配分などがクローズアップされる可能性がある。江﨑教授は「日本を含むアジアの状況をきっちりと把握し、グローバルガバナンスとのバランスを取ることに尽力したい」と抱負を語った。

ISTyくん