坂井修一教授の今回受賞対象となった研究業績は、『新世代コンピュータアーキテクチャに関する研究開発』です。本業績では以下が高く評価されました。
(1)計算と通信を自然に融合した計算モデルおよびコンピュータアーキテクチャを考案・提唱し、これを実機の開発・稼働によって検証しました。
(2) 並列計算機に用いる新しい相互結合網を提案・実装し、さらに網を用いた負荷分散方式を提案・実装しました。
(3) VLSIチップ内の処理方式として、マルチパス並列処理・マルチスレッド処理の効率化・省電力パイプラインなどを提案し、これらにもとづくプロセッサを考案・実装・評価して有効性を検証しました。
(4) 情報システムの信頼性・安全性を高める技術の重要性に着目し、アーキテクチャによる高信頼化技術・耐アタック技術などを新規に提案し、試作機によってこれを検証しました。
関連URL:
電子情報通信学会 歴代業績賞受賞者一覧
詳細はこちらをご覧ください。(電子情報通信学会のページ)
Copyright © 2019 Graduate School of Information Science and Technology, The University of Tokyo