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2026/11/04

【受章】瑞宝中綬章(令和8年秋の叙勲)---武市正人名誉教授---

令和8年秋の叙勲で武市正人名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました。

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武市正人名誉教授

武市正人名誉教授は、1970年に東京大学工学部計数工学科を卒業、1972年に同大学大学院工学系研究科修士課程を修了し、東京大学助手、電気通信大学助教授を経て、1987年に東京大学教育用計算機センター助教授、1987年に工学博士の学位(論文)取得、1990年に東京大学工学部助教授に就任されました。1993年に同学部教授、2001年から大学院情報理工学系研究科教授として長年にわたり学生の教育・指導に携わるとともに、研究の発展に貢献され、2004年には同研究科長を務め、研究科の運営・発展にも尽力されました。2011年に東京大学を退任し名誉教授となり、同年より大学評価・学位授与機構(現大学改革支援・学位授与機構)の教授・研究開発部長を務め2018年に退任、同機構名誉教授となられました。また、2003年〜2014年に日本学術会議会員、2011年〜2013年に同副会長を務めて我が国の学術の向上発展に尽くされました。
東京大学在任中はソフトウェア科学の分野において特に双方向変換プログラミングの研究に携わり、東京大学退任後には大学評価や学位授与に係る調査研究を推進されました。その後、再度ソフトウェア科学の研究、分散環境におけるデータ共有などの幅広い分野で研究活動を展開されています。

今回の叙勲について、情報理工学系研究科数理情報学専攻 教員一同と、大学院総合文化研究科 広域科学専攻の森畑明昌准教授よりお祝いの言葉が届いています。

東京大学大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻 教員一同

このたびの瑞宝中綬章ご受章、誠におめでとうございます。数理情報学専攻教員一同、心よりお祝い申し上げます。

武市先生におかれましては、長年にわたりソフトウェア科学の分野において独創的な研究を牽引され、数理情報学の本分野における学問的プレゼンスを高めるとともに、多くの優秀な卒業生を輩出するなど、研究と教育の両面から、その発展に多大な貢献をされました。
また、研究科長をはじめとする要職や日々の専攻運営におきましても、先生はいかなる時もぶれることのないご信念と誠実さをもって、組織を正しい方向へと導いてくださいました。学問の道を切り開いてこられたご功績と、組織の舵取りを支え続けてこられたそのご姿勢は美しく重なり合うものであり、今もなお私どもの大きな支えとなっております。

改めまして、このたびのご受章を心よりお喜び申し上げるとともに、武市先生の今後ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻
森畑明昌准教授

このたびの瑞宝中綬章のご受章を心よりお祝い申し上げます。

武市先生から温かいご指導を賜りました学生時代を今でも懐かしく思い起こします。プログラムをただ書き下すのではなく、それが導出された過程を随伴させるCalculation Carrying Program、および、情報をデータとその処理プログラムの組として捉えるProgrammable Structured Documentは特に印象に残っています。近年のAIののめざましい発展により、個々のデータやプログラム(今や両者の境界も曖昧になりつつあります)そのものはいくらでも手に入る時代になりました。その結果として、それらのデータやプログラムが得られた過程や関係性を、いかに人間が理解し制御できる形で表現するかという点が、まさに重要な課題となってきております。先生のお考えはまさに未来を見据えたものであったのだと、その先見の明に深く感銘を受けております。
また、情報基盤センターや情報理工学系研究科の設置にご尽力されたことの重みも、私自身が本学で教職を重ねるにつれ、日々身にしみて実感しております。あらゆる場所・あらゆる目的で情報システムがその基盤をなす現代において、全学の情報基盤を一手に担うセンター、そして情報学研究を包括的に牽引する研究科は、東京大学に不可欠な礎となっております。
研究においても大学組織においても、先生が我々に託してくださったものを、さらに発展させつつ次の世代に引き継いでゆけるよう、微力ながら力を尽くしてまいる所存です。

末筆になりますが、このたびのご栄誉を心よりお慶び申し上げますとともに、先生の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

ISTyくん