第22回(令和7年度)日本学術振興会賞を、本学の大学院情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻の金子めぐみ教授(情報・システム研究機構 国立情報学研究所 教授)と、大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻の鈴木大慈教授が受賞しました。
日本学術振興会賞は、高い創造性と優れた研究能力を備え、将来のリーダーとして期待される若手研究者を顕彰するものです。今回、金子教授は「省電力でスマートな次世代無線通信システムの実現に向けた研究開発」、鈴木教授は「深層基盤モデルの基礎理論の創成」における研究業績が認められ、同賞を受賞しました。
金子めぐみ教授(左)、鈴木大慈教授(右)
今回の受賞について、金子教授と鈴木教授からコメントが届いています。
私はこれまで、有限かつ貴重な無線リソースを最大限に活用でき、高通信品質と省電力性の両立を目指した無線資源割当て法や無線ネットワーク設計の研究を進めてきました。15年以上にわたる研究成果をこのような形でご評価いただき、大変光栄で嬉しく存じます。長年、フランス・デンマーク・日本でご指導ご支援くださってきた皆様、共同研究者の方々、そして日常的に支えてくれる家族に、心から感謝いたします。
近年はAIを活用した無線通信ネットワーク高度化が益々重視されていますが、その電力消費が大きな課題となっています。6Gに向け、これまで注目してきた無線資源不足問題・電力消費問題は、更に深刻になりつつあります。これまでの研究と経験を活かし、増々複雑化・多様化していく通信品質要求を達成できる、より優れた無線資源・エネルギー資源の利用に向けて、国際的な研究・教育活動に一層尽力してまいります。
このたびは日本学術振興会賞という栄えある賞に選出いただき、大変光栄に存じます。
今回受賞の対象となった研究は、現在の人工知能を支える深層基盤モデルに対してその数理基盤を創出したことにあります。現今の生成人工知能の発展は主に産業界主導のスケーリング則に従って推し進められてきました。一方で、人工知能の原理に関しては未解決な部分が多く、本研究では特徴学習という統一的な観点からその原理を網羅的に明らかにしました。これまで我々の研究を支えていただいた皆様に感謝すると同時に、今後も人工知能の学問的基礎を押し広げる研究を推進して参りたいと思います。

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