東京大学を3月31日をもって退職する武市正人教授(数理情報学専攻)の最終講義が下記の日程で行われる。
武市正人教授は、ソフトウェア科学分野におけるプログラミング言語、関数プログラミング、およびプログラム変換の分野で幅広い研究を進められ、第一線で活躍されてきた。
武市教授は、若い頃には教育用のプログラミング言語のコンパイラをはじめとして、実用的なソフトウェアシステムを開発され、プログラミング教育にも力を注がれた。また、その後も、関数プログラミングに関する研究においてわが国で先導的な役割を果たすとともに、プログラム変換や構造化文書処理に関して、理論・実践の両面から幅広く成果を挙げてこられた。
武市教授は、最終講義では39年にわたる大学における教育・研究生活を振り返って、自らが目指した「実践躬行」に触れつつ、そのときどきの思い出などを交えながら、今後の大学、研究科における活動に対する期待を述べてみたいと話しておられる。
武市教授は1970年3月東京大学工学部計数工学科を卒業され、1972年3月に同大学大学院工学系研究科修士課程を修了され、同年から東京大学工学部の助手を務められた。1977年からのほぼ10年間の電気通信大学計算機科学科での勤務の後、1987年に工学博士の学位を授与され、東京大学助教授を経て1993年から東京大学工学系研究科教授、2001年から同情報理工学系研究科教授を務められた。この間、東京大学では、1996年から1999年まで教育用計算機センター長、2004年から2007年まで情報理工学系研究科長を務められ、大学運営にも尽力された。
武市教授は、2003年から日本学術会議会員としてわが国の科学者を代表する立場で活動されている。
武市教授のより詳しい経歴と業績については以下のwebページを参照のこと。
http://www.ipl.t.u-tokyo.ac.jp/~takeichi/index.html
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