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- プロジェクト報告 -
COE大域ディペンダブル融合プロジェクト
大域ディペンダブル情報基盤統括責任者 坂井 修一
講演資料
(この文章は当日行われた講演内容を録音したテープからおこしたものです)
司会  それでは、引き続きまして各共催プロジェクトのリーダーからの報告というセッションに移らせていただきたいと思います。
 まず初めに、大域ディペンダブル情報処理基盤融合プロジェクトの統括であります坂井修一教授より御報告いただきたいと思います。
坂井

クリックすると別Windowに大きな画像が見られます 御紹介に預かりました坂井です。3つの共催プロジェクトのトップバッターといたしまして、COEの大域ディペンダブル情報処理基盤融合プロジェクトの方から報告をいたします。
 COEの「情報科学技術戦略コア」につきましては、先ほど田中先生の方からお話がございましたので略しますが、このように3つの大きな融合プロジェクトから成っております。実世界情報システム、情報基盤計算原理ということで、実世界の方が応用の話が多くて、実世界情報システムプロジェクトということでロボットや仮想現実をやられている。それで、我々のところがシステム基盤及び大域知能、メディアというようなところの担当で、この黄色い部分でございます。ここが大域ディペンダブル情報基盤プロジェクトということでやらせていただいております。もう一つございまして、より理論的な基盤的、基礎的なところで、右下に計算原理のプロジェクトがございまして、こちらの方は超ロバスト計算原理プロジェクトという名前で呼ばれております。
クリックすると別Windowに大きな画像が見られます 大域ディペンダブル情報基盤融合プロジェクトですけれども、これも幾つか大きな分野分けができるわけでございます。左下の方からいきますと、ディペンダブルハードウェアとして超ディペンダブルチップというものがありまして、その上にソフトウェア、ミドルウェアがある。ここがアーキテクチャとかデザインあるいはコンパイラ、ミドルウェアというものでございます。
 それから、右下が超ディペンダブル大域サーバということで、高速で信頼性が高く、しかも利便性が非常に高いサーバをいかにして構築するかという技術の研究開発をやっているところです。そこに書いてありますように、サービスの分散共有化とか透明化ですね。あるいはIDS、ネットワーク侵入防止みたいな話もやろうとしております。
 これらとつなぐといいますか、非常に密接な一体不可分なものとして超ディペンダブルネットワークというものがございまして、今はセンサーネットでありますとかセッションレイヤの最適化などの研究をやっております。
 これらの基盤技術の上に立ちまして、大域アプリケーションということでいろいろなアプリケーションの研究をやっております。大域知能、社会システム、アプリケーション用基盤ソフトウェア、暗号等々の研究、あるいはメディア処理ですね。そういう研究をこの融合プロジェクトの枠内でやっております。それぞれ密接な関係がありまして、ディペンダブルなソフトウェア、ミドルウェアあるいはハードウェアの方からはアプリケーションに応じたアーキテクチャ、ソフトウェア技術をうまく大域アプリケーションに活用していただこうというような連携があるわけです。あるいは、サーバの方からは大域サーバを同様に利用していただこうということになっております。
クリックすると別Windowに大きな画像が見られます そういうような流れの上で、教官の数で約25名、教授、助教授、講師がいらっしゃいまして、これは表の字が小さ過ぎるんですけれども、たくさんの研究を連携してやっております。
 それから、これは要項集にはないんですけれども、研究教育の一体化と拡充ということで、本プロジェクト流動還流研究員というようなコンセプトでやっております。若手研究者が特別教育コースの教育に携わる。つまり、研究もやりながら、より若手、修士などを教育するというような体制でやっております。それによりまして、研究推進と体系化の能力を有するリーダーの養成を図るということで、現在ポスドクが1名、RA、これはドクターのリサーチアシスタントですけれども、10名やっておりまして、今日の夕方、ほぼ全員がポスターセッションをやる予定ですので、是非ごらんいただき、御批評あるいは御批判いただければと思います。
 それから、併任・特任教官といたしまして、東大外からその道のエキスパート、第一人者をお呼びしまして共同研究あるいは教育を推進しようということをやっております。教授といたしましては、産総研のサイバーアシスト研究センターセンター長の中島秀之さんをお呼びしております。助教授といたしまして東工大の千葉滋先生、筑波大の大澤先生を、今日いらしていただいていますけれどもお呼びいたしております。研究例を幾つか挙げますと、先ほど申し上げました超ディペンダブルチップ、それから超ディペンダブルサーバということで、これに関しましては今日の午後、稲葉真理先生の方から御講演がございます。それから、フェニックスというグリッドHPCを本当にちゃんと実現してやろうというふうなお話で、これは今日司会をしていただいている田浦先生の方から午後講演がございます。
 それから、この3人のお話の方で米澤先生から、セーフティを上げるためのソフトウェアの枠組みというような御講演があるかと思います。そのお仕事もこの融合プロジェクトの中に入っております。それから、下のものはユビキタスネットワークをうまくソフトウェア的につくってあげるということで、これは青山先生のお話です。それから、こちらの方は大域知能あるいは暗号というような話で、左上は石塚先生のところのマルチモーダルなインターフェイスというようなお話です。それから、左下が画像認識を使って実世界情報処理基盤をつくってやろうというので、特に交通システムについてやられたという話で、これは今日の午後、上條先生の方から御講演がございます。それから、右上の暗号系の話ですけれども、これも午後松浦先生がお話をされます。右下はデジタルデモクラシーとか、そういう大域知能をいかに実現するかというようなお話で、これは西田豊明先生が今日の午後やはり御講演をされます。
 そういうわけで、私は今日の御発表のインデックスを張るというようなお話でしたので、以上にさせていただきます。

司会  ありがとうございました。

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