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開会の辞
情報理工学系研究科研究科長 田中 英彦
巻頭言
(この文章は当日行われた講演内容を録音したテープからおこしたものです)
司会  おはようございます。本日はお忙しいところ、そして遠いところ、多数お集まりいただけたかどうかはわかりませんが、お集まりいただきましてどうもありがとうございました。
 ただいまより、第1回大域ディペンダブル情報基盤シンポジウムを始めさせていただきたいと思います。私は、午前中の司会を務めさせていただきます電子情報学専攻の田浦と申します。
 本シンポジウムは、東京大学大学院情報理工学系研究科に所属する多数の教官が参画するプロジェクトの成果を中心に、その成果を広く内外にお披露目しようという趣旨で開催されるものでございます。
 本シンポジウムの共催プロジェクトといたしましては、21世紀COE「情報科学技術戦略コア」大域ディペンダブル情報処理基盤融合プロジェクト、科学技術振興調整費戦略ソフトウェア創造人材養成プロジェクト、同じく科学技術振興調整費科学技術計算向け超高速ネットワーク基盤整備プロジェクト、そして情報理工産学連携ARAプロジェクトの4つのプロジェクトがございます。
 午前中は、これらのプロジェクトのリーダーからの御報告と基調講演が1件ございます。午後は、これらのプロジェクトに所属する教官の中から5名の方を選ばせていただきまして講演をしていただき、そしてプロジェクトに所属するポスドク研究員、リサーチアソシエート、博士課程の学生のポスター並びにデモセッションがございますので、どうか最後までごゆっくり御参加ください。
 それでは、最初に開会の辞といたしまして、情報理工学系研究科研究課長並びに情報科学技術戦略コア拠点リーダーであります田中英彦教授よりごあいさつ申し上げたいと思います。
田中

 おはようございます。先ほど田浦さんからこのタイトルの話、つまりたくさんのプロジェクトが関連しているという話がございましたけれども、その中で21世紀COEの中の3つのうちの1つがこの同じような名前を持っているプロジェクトでございますので、少しその辺を御紹介させていただきたいと思います。
 我々情報理工学系研究科は、3年ほど前にここの東京大学の工学系と理学系の情報の人たちが集まってできたものでございます。2年前に21世紀COEにアプライいたしまして、それで通ったということでございますが、「情報科学技術情報戦略コア」というタイトルで応募いたしました。そこでは、新しい21世紀の情報科学技術というのは何だろうというふうなことを皆でいろいろ考えまして、その中で特に中核となるものをやっていこうということでつくられたプロジェクトでございます。
 我々は従来は情報科学と言いますと非常に狭い分野であったり、もしくは工学と言うと非常に広かったりしますけれども、そういうものを融合して将来の情報、科学技術の中核というものを考えていこうというプロジェクトでございます。
 それで、21世紀COEのプロジェクトは3つあると申しましたけれども、3つのプロジェクトの1つは、層的に言って一番上の応用の方から申し上げますと、実世界情報システムプロジェクトというものがまずございます。それから大域分散ディペンダブル情報基盤、これでございますね。それからもう一つが超ロバストコンピューティングというプロジェクトがございます。これらを融合して、最終的な情報基盤というものを提案していこうということでございます。
 実世界情報プロジェクトと申しますのは、単なる頭の中の情報ではない、世の中のいろいろなことは、手足を持つとか、動くとか、実際に世の中で役立っていくような情報技術、ロボットに代表されるような技術というものが1つでございますけれども、そういうものが実世界情報システムプロジェクトでございます。
 もう一つがこの大域ディペンダブルでございますけれども、従来の情報技術と申しますとインターネット、コンピュータでございますが、インターネットは非常に発達してスピードが速い。また、無線が発達していろいろなところでも通信できる。これはいいのですけれども、皆様御存じのとおりウイルスなどということで、毎日のメールを見ますと半分以上がそれになっていたりして、これではとても安心して使えないということでございます。将来の情報基盤というのは、それぞれの個人の情報というのはしっかり守られると同時に、自分の情報が完全であるということは当然だと思いますし、秘密もきっちり守られ、それでいてコンピュータシステムがダウンなどしない、しっかりしているということが当たり前になってほしいと思うわけです。それは、目に見えないものかもしれません。しかし、裏側ではしっかりとそういうものを支えてくれるような技術であろうと思います。そういう基盤的な技術というものを開発していきたいというのが、この大域ディペンダブルな情報基盤の目的だろうと思います。この技術というのは、そういう意味で非常に深いものも含んでおりますし、さまざまなものを含んでおります。それを全部やるというわけにはとてもまいらないと思いますけれども、その中でも大学で特に必要になる中核的なところ、そういうものを考えながらやっていこうというのがこういう動きだろうと思います。
 そこで、こういうタイトルでシンポジウムということでございますが、この中はそういうCOEだけではなくてほかの幾つかのプロジェクト、これも非常にお互いに似たようなプログラムでございますが、それが関連して協力して今日はこのシンポジウムが行われるということでございます。どうぞ一日、忙しい2月ではございますけれども、皆様に御議論いただきまして方向性なりが議論できるとありがたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

司会  ありがとうございました。

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