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戦略ソフトウェア創造教育コース報告

東京大学大学院
情報理工学系研究科江崎研究室
長橋 賢吾

 2003年度は、KUROUMA - IPv6用Software Update機構の開発を実施した。本報告書では、これについて述べる。

 背景

 従来のSoftware Updateの問題点として、 1台のserverに何百台ものホストがアクセスするため、以下の負荷が発生する

  1. serverへの負荷
  2. 上位回線への負荷

たとえば、200台のホストをWindows Updateするだけで、上位回線が埋まってしまう場合もあり、IPv6の場合、情報家電に代表されるnon-PCが接続されれば、updateする数は、飛躍的に増大することが予想される

 開発コンセプト

 こうした問題を解決するために、IPv6用Software Updateb機構を開発する。動作概要としては、図1のように

図1 動作概要
  1. feederが定期的にversion queryをIPv6 multicast(ff05::1e)で送信
  2. multicastにjoinしているhostは、version queryを受信すると、feederにunicastでversion replyを返す
  3. feederはmasterと同期している自身のデータベースを照合し、hostからのversionが古ければ、masterからファイルをダウンロード、キャッシュ
  4. feederはhostにファイルをpushする

この仕組みによって、柔軟なSoftware Updateが可能になる。

 応用例

 KUROUMAの応用例としては、図2にあげるようなカーナビの地図配信があり、最新地図情報をIPv6で配信する方法。

図2 カーナビの地図配信

図3のような今後増え続ける情報家電のファームウェアをアップデートする方法が考えることができる。

図3 情報家電のファーム更新

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