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コンピュータへのデータの入力方法は、従来のマウスやキーボードによるものだけでなく、手書き文字、音声を用いたものも実用化され、広まりつつある。手書き文字、音声のように人間にとっては容易に情報が取得できるが、これらの信号を機械で扱うには現在でもまだパターン認識の技術は十分でない。現在様々なパターン認識の研究が行われているが、それらは多くが研究レベルで留まっているように思われる。その理由のひとつに、ソフトウェアとしての実装を研究レベルで行うには負担が大きく、また、ソフトウェア開発という研究とは別に必要とされる知識の不足が原因であると考える。私の考えている戦略的ソフトウェアとは、研究レベルのパターン認識の技術を一般の方にも使ってもらえるソフトウェアにし、外部にデモとして発表できるレベルのものにしたものである。商用ソフトのように、様々な機能の追加はないが、研究での技術が実際にそのソフトを使うことによって体感できるものを目指したい。 |