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氏名
武田 晴登

所属

東京大学情報理工学系研究科システム情報学専攻


学年

博士1年


略歴
2001年 3月 慶応義塾大学 理工学部 物理学科卒業
2001年 3月 東京大学大学院情報理工学系研究科 修士課程 修了
現在,同大学院博士課程在学中.
音楽情報処理に興味を持つ.


学位論文
武田晴登.確率モデルを用いた多声音楽の自動楽譜化についての研究.修士論文,東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻,2003.

戦略ソフトウェア創造に対する興味
 コンピュータへのデータの入力方法は、従来のマウスやキーボードによるものだけでなく、手書き文字、音声を用いたものも実用化され、広まりつつある。手書き文字、音声のように人間にとっては容易に情報が取得できるが、これらの信号を機械で扱うには現在でもまだパターン認識の技術は十分でない。現在様々なパターン認識の研究が行われているが、それらは多くが研究レベルで留まっているように思われる。その理由のひとつに、ソフトウェアとしての実装を研究レベルで行うには負担が大きく、また、ソフトウェア開発という研究とは別に必要とされる知識の不足が原因であると考える。私の考えている戦略的ソフトウェアとは、研究レベルのパターン認識の技術を一般の方にも使ってもらえるソフトウェアにし、外部にデモとして発表できるレベルのものにしたものである。商用ソフトのように、様々な機能の追加はないが、研究での技術が実際にそのソフトを使うことによって体感できるものを目指したい。

戦略ソフトウェアに対する考え方
 研究では、自動採譜を行うためのアルゴリズムについて考え、提案手法の評価実験のためにプログラミングを行っている。評価実験を行う以外に、提案しているアルゴリズムを自動採譜ソフトウェアとして実装することにも興味がある。今回の教育プログラムに応募した動機は、MIDI演奏データからの自動採譜をソフトウェアとして実装を教育プログラムの中で行いたいたかったからである。MIDI信号からの自動採譜を基本に、最終的には確率モデルの学習、演奏の分析を行う機能も備えたものにし、使いやすいインターフェイスを備えたものを作りたい。

応募にあたっての抱負
 研究では自動採譜の手法を提案し提案手法の性能評価を実験するのみで、提案手法を実際に使用できる自動採譜のソフトウェアとして実装はできていない。ソフトウェアとしてまとめるには、アルゴリズムだけではなくプログラミングの知識やソフトウェアとしての設計能力などが必要とされるため、自分で行う技術がなかった。戦略的ソフトウェア創造人材養成プログラムでは、研究での理論を基礎にして、実用的なソフトとしての企画についても学習し、積極的に議論に参加してソフトウェア開発に必要とされる様々な能力を身に着けたい。

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