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氏名
亀岡 弘和(かめおか ひろかず)

生年月日

昭和53年6月25日


特徴

帰国子女


所属

東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻


学年

修士2年


略歴
平成10年4月 東京大学教養学部理科I類入学
平成12年4月 東京大学工学部計数工学科進学
平成14年3月 東京大学工学部計数工学科卒業
平成14年4月 東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻入学 (嵯峨山・守谷研究室)


これまでの研究歴と開発してきたソフトウェア
 これまで学部4年生(卒論時)よりシステム情報学専攻の嵯峨山研究室に所属し、「多重音信号からの基本周波数抽出アルゴリズム」の研究に着手してきました。
 この研究は従来より音楽情報科学の分野を主として、音響信号から楽譜に書き込む作業や、音源ごとに音響信号を分離する作業の自動化などを目的に行われてきましたが、この他にも音楽のオーディオファイルをMIDIに圧縮することや、音響信号から雑音成分の除去、熟練演奏家の演奏解析などが効用として挙げられます。また、音楽情報科学の分野以外に、音声認識の認識性能向上に大きく貢献する。しかし、複数音源の音響信号が混在する観測多重音信号から各音源情報を逆推定する問題は非常に困難であることから、従来研究の成果では精度、実時間性、条件面などという点で実用レベルからは程遠いのが現状です。
  我々が現在取り組んでいる提案方法が、これまでの従来手法と大きく異なるのは、単に基本周波数を推定するだけではなく、多重音に含まれる複数の音源の倍音構造(音色を決定する性質)まで逆推定が可能であるという点です。これによって精度の高い自動音源分離装置や雑音除去装置などのシステム開発に大きく貢献するであろうと考えられます。
  これまでに私は、オープンキャンパスや大学院説明会などに向けて、提案方法によるWAVファイルのMIDIファイル変換のデモンストレーションを手がけました。これは、ソフトウェアというほどのものではなく、シェルスクリプトによりLINUX上でXウィンドウを使って動作させるという本当に簡単なものです。

戦略ソフトウェア創造に対する興味、考え方、応募にあたっての抱負
 立案するアイディアを具現・実用化できるプロとしての実装力およびテクニックをすでに産業界で大活躍されている方々たちから直接ご指導いただける機会があるという点について大変な興味をもっております。
  研究室における研究では、実用性(実時間性など)は度外視して論理的な部分を主として集中して取り組んできました。従って、せっかく学術的な新規性をもった素晴らしい原理やアルゴリズムを着想・実証できたとしても、デモンストレーションなどのような形のある媒介として残すことができるものが少なかったことが現状です。本プログラムは、当然私にとって力を身につけるためのチャンスであると同時に、デモという形で研究室のために財産を残すことができる可能性があるチャンスでもあると確信しています。
  つい最近、オープンキャンパスや研究室見学会に向けたデモンストレーションを手がけましたが、プログラミングの知識不足により、表現できる範囲が限られたことからアピールすべき点を組み込み切れなかったという歯がゆい思いをしたことが記憶に新しいです。そこで本プログラムにおいては、最近の研究で開発したアルゴリズムを用いてソフトウェアとして完成を目指すとともに、個人的にも実用面という観点からのアプローチやプログラミング能力を身に付けたいです。

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