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戦略ソフトウェア創造シンポジウム
主催:東京大学大学院情報理工学系研究科
 
- 開催概要 -

 20世紀後半の計算機技術・通信技術の急速な進展により、情報システムは人手では全く不可能だった大量のデータを入手・蓄積し、詳細に解析、その結果を利用できる潜在能力を持つに至った。また、通信技術の著しい発展に支えられたインターネットとワイヤレスネットワークの出現は分散的な情報の利用を可能とし、社会システムを変革しうるまでの影響力を持ち始めた。今後その歩を緩めずこの能力の伸長を継続すれば、近未来に社会全体が情報技術から享受しうる恩恵は莫大なものとなるであろう。しかしながら、現在の情報環境ではその潜在能力を十分に発揮し、利用することは困難である。実際、現状の情報システムは使い難く、信頼できず、セキュリティに欠け、永続性を持たない。これら現在の情報システムが持つ問題点を解消し、真に人類と共棲する情報システムを作り上げるためには、それらを実現するための鍵となる戦略的ソフトウェアと、それを実際に構築するソフトウェアの創造力に富んだ、非常に優れた人材を得ることが不可欠である。
 東京大学情報理工学系研究科では、戦略ソフトウェア創造人材養成プログラムを実施し、戦略的なソフトウェアを創造する人材を育成することに特化した教育コースを開設した。そこでは、情報流通の道具、巨大データベース、科学技術計算から認識し行動する情報システムまでの広い適応分野にわたって万人が利用できるソフトウェアの創造が課題である。このような戦略ソフトウェアを創造できる人材は、情報科学技術の基礎分野の素養、卓越した戦略の着眼力に加え、品質が高く高効率なソフトウェアを著作するためのプログラミング的意味合いでの文筆力を併せ持つことが求められる。
 第1回ソフトウェア創造シンポジウムでは、科学技術振興調整費人材養成プログラム「戦略ソフトウェア創造人材養成」の概要を述べると共に、現時点における戦略ソフトウェアについて3名の講演者がビジョンを展開する。

- 日時 -
平成14年9月20日(金)
午後3時から午後6時

- 場所 -
東京大学弥生講堂(一条ホール)
アクセスはhttp://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/campus/map/map01/d21-j.html

入場無料・登録不要

 

- プログラム -


15:00−15:15
開会の辞
田中 英彦 情報理工学系研究科研究科長
田中 英彦

15:15−15:50
戦略ソフトウェア創造人材養成プログラムの概要
戦略ソフトウェア創造人材養成プログラム運営委員長
平木 敬
平木 敬

16:00−16:40
マイクロソフトが考える次世代の分散ミューティング
安藤 浩二

マイクロソフト株式会社
デベロッパー・マーケティング本部デベロッパー製品部
部長シニアマネージャ 兼 .NETマーケティング部 部長
安藤 浩二

 現在、分散コンピューティングは組織内部のコンピューターリソース関連系にとどまっている。 マイクロソフトはXML Webサービスの技術を中心にインターネット上で分散している複数の組織が管理するリソース間を連携させる次世代の分散コンピューティング環境を推進している。 本講演ではマイクロソフトが考えるこの次世代の分散コンピューティングについて解説を行いまたそのロードマップを語る。


16:40−17:20
オープン・ソフトウェア戦略について-Sun Software Strategy-

Vice President and General Manager
Sun Cobalt Servers, Sun Microsystems, Inc.
Vivek Mehra

 Sun Open Net Environment (SunONE)を展開していく中心となるSolarisと新たな時代を迎えているLinuxをどのように共存していくか?

(同時通訳つき)

Vivek Mehra

17:20−17:50
戦略ソフトウェアを作る
内田 友幸

(株)ゆんFactory 代表取締役
内田 友幸

 ITベンチャーは技術と資本主義経済とマネジメントの心理学と労働問題と営業を実現する人的コネクションなどの入り組んだ総合構成組織である。 起業して8年、試行錯誤の中、最前線で体得した ITベンチャーでの生き様をストレートに語る。


17:50−18:00
閉会の辞

東京大学総長特任補佐
産学連携推進企画室長
石川 正俊

石川 正俊

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