21世紀COE「情報科学技術戦略コア」


原辰次教授
IEEE CSS George S. Axelby Outstanding Paper Award 受賞記念講演会

 2006年の IEEE Control System Society の George S. Axelby Outstanding Paper Award 受賞者に,情報理工学系研究科システム情報学専攻の原辰次教授が選ばれました.本賞はIEEEの制御部門で発行される論文誌,IEEE Transactions on Automatic Control に過去2年間に掲載された論文の中から,最も優れた論文に対して与えられる賞であり,バージニア大の岩崎徹也教授との共著,"Generalized KYP Lemma: Unified Frequency Domain Inequalities with DesignApplications"の極めて優れた独創性と応用面が高く評価され,本賞に選ばれました.対象論文は,システム制御理論のコアとしてよく知られたKalman-Yakubovic-Popov補題を有限周波数帯域に限定した場合に一般化しかつ統一的な線形行列不等式条件として与え,その動的システム設計への幾つかの応用例を示したもので,21世紀COE「情報科学技術戦略コア」の超ロバスト計算原理プロジェクトならびに科学技術振興機構 CREST「数値/数式ハイブリッド計算に基づくロバスト最適化プラットフォームの構築」の研究の一環として行われたものです.

 本賞は制御理論の分野において最も名誉ある賞の一つであり,今回の先生の受賞を記念して,COE 超ロバスト計算原理プロジェクトでは,次のとおり記念講演会を計画しました.どうぞ奮ってご参加ください.

日時: 2007年1月23日(火)16時30分から17時30分
場所: 東京大学工学部6号館3階セミナー室A,D
講演者: 原辰次(東京大学・教授)
題目: 一般化KYP補題:有限周波数特性の統一的LMI条件とその動的システム設計への応用
概要: 本講演では,まず本研究の背景と主要結果を述べた後,一般化KYP補題(Generalized Kalman-Yakubovic-Popov Lemma)のシステム制御理論における役割について説明する.さらに,一般化KYP補題の動的システム設計への応用例を紹介し,今後の展開ならびに解決すべき課題に言及する.制御に馴染みのない方にも理解いただけるよう,「ロバストシステム設計」をキーワードに一般化KYP補題にまつわる話題のエッセンスを紹介する予定である.
主催: 21世紀COE「情報科学技術戦略コア」超ロバスト計算原理プロジェクト
連絡先: 超ロバスト計算原理プロジェクト推進室 03-5841-8608

講演会の後18時より工学部6号館3階にて,原先生を囲んで祝賀パーティを開く予定です.予算は一般3,000円,学生1,000円程度を予定しています. 是非ともご参加頂ければと思います.
ご参加の場合,できましたら事前に津村(システム情報, tsumura@i.u-tokyo.ac.jp)までご連絡頂けると助かります.


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