21世紀COE「情報科学技術戦略コア」


第10回 超ロバスト計算原理講究

日時:平成18年6月28日(水) 14:45〜16:15
場所:工学部6号館2階62号講義室
講師:中村洋平 (超ロバスト計算原理プロジェクト)

タイトル:脳における空間情報処理と符号化


概要

生物の脳では、自分の周囲の空間情報の符号化がなされている。海馬においてはplace cellと呼ばれる特定の位置を符号化しているニューロンが古くに発見されている。また、近年の研究で、海馬に主に入力を送っている嗅内野(EC)において、空間情報がモザイクパターンとして符号化されていることが示されている。また、生物の顔の方向に特異的なHead-direction Cellや、その他の位置に関連した情報を符号化していると考えられるニューロンが脳内の特定部位で観測される。このように分割された空間情報がどのようにしてPlace Cellのような絶対位置に収斂していくのかは、現在の脳研究で大きなテーマとなっている。

本講義では、脳における空間情報の処理について近年の実験などを踏まえて紹介する。また、そのような空間情報の処理の可能性について議論する。


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