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 2007/01/16
人とロボットが共棲する未来のリビングルーム
情報理工が「21世紀COEプログラム」で示す
人の指令で賢く行動するヒト型ロボットが活躍

 人とヒューマノイド(ヒト型)ロボットが共棲し、ロボットが人の行動を支援するユビキタス時代のリビングルームのイメージが明らかになった。東京大学情報理工学系研究科が中心となって推進している21世紀COEプログラム「情報科学技術戦略コア」の1つ、実世界情報システムプロジェクトの成果で、このほど、工学部8号館のショールーム(536号室)でその姿を公開した。

 リビングのソファーに腰掛けると、人の姿勢に合わせて明るく照明を照らしてくれる(照明環境)。車輪で動くロボットに「お茶をください」と声をかけると、台所にいる二本足のロボットと共同作業で、お茶の入ったペットボトルをやさしくつかんで湯飲みに注ぎ、注文した人のそばにある卓上に運んでくれる(物体へのアクセス環境)。「湯飲みを片付けて」と言うと、二本足ロボットが流しで上手に洗う。ロボットが「用件は何でしょうか」などと問い掛け、手を差し延べて人の行動を支援するシステム環境としてまとめられたのは、これが初めて。

 ロボットは人の動きを捉える目と、不特定話者の声を認識する耳、モノをやさしくつかむ手と歩き回る足の機能を備えている。人とロボットの情報のやり取りは、話し言葉と決められた人の動き(ジェスチャー)で行っている(高度インタラクション環境)。しかも、特徴的なことは、ロボットがシナリオ(プログラム)どおりに動くのではなく、人の行動やリクエストを自ら判断して動作している点である。人の行動や命令を統合サーバーで読み取り、サーバーの指令によってロボット全体が動作する仕組みで、人の命令にフレキシブルに行動するシステムを実現しており、人の意思に沿って行動するロボットへと大きく近づいた。

 このリビングルームでは、先に述べた照明環境のほか、弾き手のメロディーに伴奏をつけたり(癒し環境)、遠くに離れていても、すぐそばにいるかのように顔を合わせて会話したり(高度コミュニケーション環境)といった、情報システムが実現するさまざまな人間行動支援環境が紹介された。

 情報科学技術戦略コアでは、「実世界情報システム」、信頼性の高い情報インフラの未来像を実現する「大域ディペンダブル情報処理基盤」、通信の際の雑音、人的ミスなどによって起きる外乱に対して強い計算法を確立する「超ロバスト計算原理」の3サブプロジェクトを2002年度から5年計画で推進中で、この3領域を融合して未来のリビングルームを公開した。拠点リーダーの武市正人研究科長は「今回のシステムは、60名を超す研究者の知恵を集約したもので、21世紀COEプログラムの総仕上げとして十分に期待に応える成果」と位置づけている。

 開発した技術は、情報支援など実用化しやすいところから社会への導入を目指すが、同時に、ロボットが衣類を洗濯したり、人が使っている道具でゴミをゴミと認識して掃除をしたり、介護を目的に人をやさしく抱き上げたりできるように、人の作業を代替する高度な機能を実現していくことが今後の課題である。

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