この課題を行うには2台のコンピュータをシリアルケーブルでつなぐ必要がありますので、 シリアルポートを備えたコンピュータを用意してください。
シリアルケーブルは平木研究室で貸出ししております。また、OSはWindows XP SP1以降である必要があります。
マシンが用意できたら、そのマシンにWindows DDK(Device Driver Kit)をインストールしてください。これは授業中に配布されたCD-Rよりインストール可能です。
debuggerも必要になりますので、インストール時にインストールするか、デバッガのページより
ダウンロードしてインストールしてください。デバッガはデフォルトでC:\Program Files\Debugging Tools
for Windows\にインストールされるので、 ここにPATHを通すと作業がやりやすくなるでしょう。
ここで、2台のマシン役割を決めます。1台はデバッグ対象のマシン(targetマシン)で、もう一台はデバッグ操作を行うマシン(debugマシン)です。
targetマシンはデバッグモードで起動する必要があるので、C:\boot.iniに以下のようなエントリを追加してください。
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="WinXP Kernel Debug Mode" /fastdetect /debug /debugport=COM1 /baudrate=9600
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/debugportではデバッグに使用するポート(ここではCOM1ポート)を、/baudrateではシリアル通信で使う転送速度を定めています。
/baudrateはWindowsのCOM1ドライバが使用しているレートと同じ値を使用してください。これは、デバイスマネージャで調べることができます。
debugマシン(debuggerがインストールされているディレクトリへのパスが通っているものと仮定します)では、kdもしくはwindbgというツールを使ってシリアル経由でデバッグを行います。kdで、使用ポートとボーレートを指定して起動するには以下のようにコマンドライン引数を与えるとできます。
kd -k com:port="com1",baud=9600
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デバッガについての詳細は、デバッガといっしょにインストールされるヘルプ(debugger.chm)に詳しい説明がでておりますので、参考にしてください。
準備の最後に、今回の課題で用いるサンプルは、WINDDKの中の、src\general\cancelにあるので、確認して下さい。
サンプルをインストールしていない場合は、CD-R等からインストールしなおしてください。cancelについての詳しい説明は、
cancelのディレクトリの中にあるcancel.htmを参考にしてください。 |