杉原教授は、トリックなどを使わず、実際には存在し得ないような形を組み合わせて斬新な立体を創造した。コンピュータに奇妙な形の立体を記憶させ、棒などの動きを加えることによって、通常ではありえない不思議なことが起きる“不可能立体”をつくり上げたもので、これを公園のモニュメントやトリックアート、建築物、おもちゃなどに応用すると、子どもたちはもとより、大人も惹きこまれる楽しさを提供する。
これらの研究は科研費基盤研究(S)「超ロバスト計算パラダイム」の成果の一部で、これを啓蒙する目的で作成したのが「だまし絵立体 新しい立体錯視の発見」。第50回科学技術映像祭ポピュラーサイエンス部門の優秀賞に選ばれた。
科学技術映像祭は(財)日本科学技術振興財団が主催しているもので、今回は第50回(平成21年度)。表彰式は4月17日(金)、科学技術館のサイエンスホールで行われる。
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