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 2008/03/11
見たものの画像と名前を瞬時に記録、検索
知能機械の原田講師らが人工知能ゴーグル
思い出し支援やロボットの視覚認識に応用

 「見た瞬間に、それは携帯電話」と、モノの名前と画像を記憶する人工知能を搭載したゴーグルが開発された。置き忘れたモノを探したりするのに便利だ。将来は、ロボットの画像認識などに応用する考え。

 開発したのは、知能機械情報学専攻の原田達也講師、大学院生の中山英樹さん、國吉康夫教授の研究グループ。システムは、小型カメラと液晶ディスプレー(HMD)を備えたゴーグルと、その情報を瞬時に認識したり、検索したりするタブレット型PCで構成している。PCは腰に付けて使う。

 一般家庭の部屋には、机や新聞、雑誌、携帯電話、玄関ドアや車のキー、花、ゴミ箱などがいろいろな場所に置かれている。急に外出する用事ができたとき、「携帯電話はどこ」、「玄関のカギは」と思わず探し回った経験をお持ちの人も多かろう。そんなときに効果を発揮する。

 最初にゴーグルのカメラを通して部屋全体の様子を取り込み、画像と画像に映っているものの名前を学習する。これが標準辞書になる。そのあとで実際にゴーグルを装着して部屋の中のモノを見ると、人が見たものと同じ画像をHMDに表示すると同時に、リアルタイムで標準辞書と瞬時に比較して「携帯電話」「花」などと認識し、名前も表示する。新聞紙の下に置き忘れたままの携帯電話も、「携帯電話」と入力すれば、ゴーグル内に動画の映像が映し出され、過去の画像情報を検索して「新聞紙の下にあるよ」と教えてくれる。人間でも見たこともない物体を見せられても、それが何であるかわからないことが多いが、このシステムは鉛筆と消しゴムをいつも同時に学習させておくと、鉛筆を見ただけで、今までとは違った形の消しゴムでも消しゴムと推測できるという。

 このシステムは思い出し支援だけでなく、放送局やインターネットの中にある膨大な実画像情報を言葉で表現できるようになり、埋もれていた画像を言葉で探し出すことも可能だ。小型PCをゴーグルの中に搭載できるようになると、使い勝手が一段と広がり、人間のような柔軟な視覚認識機能を持つロボット実現に道を拓くことになる。

 従来手法でこのような画像処理を行おうとすると、3000台ものコンピューターが必要だったが、研究グループが開発済みの高速高性能の画像認識検索アルゴリズムを駆使することにより、リアルタイムの画像認識、検索が可能になった。



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