11月29日、外部の有識者5名を招いて第2回情報理工懇談会が開催された。
研究科長から情報理工学系研究科全体についての説明、各専攻長による専攻の活動状況説明の後、出席者を交えて活発な意見交換が行われた。
まず、入試のあり方については、研究科が専攻ごとに異なる選考方法をとっている点、ペーパーテストだけでなく、面接や実技を加味している点を評価するとともに、教授推薦枠のような自由選考を行ったらいいのではないかとの提言があった。
日本をリードするべき大学として人材をどのように育てているかという質問に対しては、課題を指導者から与えることはしない、研究科に所属する間にさまざまな活動をすることによって育つ、グループワークとしての研究を組み込んでいることが効果を上げているなどと回答。また、近年出てきているダブルメジャー制度というのは、広い視点を持った人材を育成する点で非常に重要だが、研究科ではどうなっているかとの質問については、研究科側から、兼任の教官がいることで研究室間の壁がなくなってきていること、大学間の交流システムができつつあること、様々な産業界との連携ができていること、産学連携は学生が自分の研究を広い視野の中で見つめ、どういう意味を持つかを考えさせる機会となり、よい効果が得られているなどの報告があった。最近の情報学に携わる学生の質の問題にも触れ、研究科側からの情報理工の魅力をアピールする必要性についての示唆も得られ、非常に有益な会となった。
今回外部から参加頂いたのは以下の方々(50音順)。
岩野 和生氏 日本アイ・ビー・エム(株)ソフトウェア開発研究所所長
富田 眞治氏 京都大学大学院情報学研究科研究科長
藤井 照穂氏 マイクロソフト ディベロップメント(株)代表取締役
宮原 秀夫氏 独立行政法人情報通信研究機構理事長
安浦 寛人氏 九州大学システム情報科学院副研究院長
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