第1回片柳コンピュータ科学賞に、カリフォルニア大学バークレー校コンピュータ学科のデービッド・A・パターソン教授と東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻の五十嵐健夫助教授が選ばれた。この賞は、東京工科大学と米国のカーネギーメロン大学が共同で創設したもので、東京工科大学などの技術教育機関を設立した教育家の片柳鴻氏の資金提供により創設された。
賞は、片柳優秀研究賞と片柳新進リーダーシップ賞の2つがあり、コンピュータシステム設計で顕著な業績を挙げたパターソン教授に片柳優秀研究賞、五十嵐助教授には、新進の卓越した研究者に贈られる片柳新進リーダーシップ賞が与えられる。両氏は、3月13日、東京工科大学(蒲田キャンパス)、20日と22日に米国ピッツバーグのカーネギーメロン大学で行われる授賞式で記念講演を行う予定。
五十嵐助教授の今回の受賞は、簡単に使えるグラフィカル・インタフェースにより、複雑なアニメーション・オブジェクトを創り出すことができる独創的な手法を開発したことが評価された。「このような栄誉ある賞を受けることになり、大変光栄に思っている。これまで支えてくれた方々に感謝の意を表したい。この賞をきっかけに、インタラクティブ・コンピュータグラフィックスに興味を持ってくださる方が少しでも増えれば、これ以上の喜びはない」と語っている。
フォーカス(五十嵐助教授)
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