HOME
プログラムの構造

 「情報理工実践プログラム」のカリキュラムの大枠の構造を下に図で示しました。プログラムは大きく分けて情報理工実践課程(実践基盤コース)と情報理工実践工房の二つの課程からなります。

 実践基盤コースは、高いレベルのソフトウェア開発実践を行うための基礎力を養います。一見即戦力につながらないように見えるコンピュータ科学の基礎も長期的な展望のもと、ここでしっかり学びます。

 情報理工実践工房の「工房」には深い思い入れが込められています。情報理工実践工房は、先端スキル開発コースとソフトウェア開発実践コースの二段階からなります。先端スキル開発コースは、国立情報学研究所で開発された先端的ソフトウェア工学教材を用いた集中講義(パターン指向ソフトウェア開発など計6種類)からなります。ソフトウェア開発全工程にわたる能力に科学的・工学的な磨きをかけ、先端的ツールを使いこなせる開発力を養成します。

 ソフトウェア開発実践コースは、具体的なソフトウェア開発プロジェクトの実践を通じて、ソフトウェア開発における創造力や企画力の開拓、ソフトウェア開発工程の勘所の実践的学習を、百戦錬磨の企業技術者のアドバイスを受けて進めます。開発するソフトウェアは、おざなりの演習課題ではなく、ニーズの高い、実際に使えるものを、教員、企業技術者、学生の提案から複数選び出します。学生は実用ソフトウェアを真剣勝負で開発することになります。

 このような経験を経た学生は次のステップで、教育研究支援員として、後輩の指導に当たってもらいます。プロジェクトに参加しつつ、人に教えることによってさらに高いソフトウェア開発能力を身につけます。これが人材育成還流です。

▲TOP