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ごあいさつ

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 20 世紀後半に始まる情報・通信分野における目覚しい技術革新は情報の取扱を量的にも質的にも劇的に変化させ、産業構造、そして社会構造の変化をももたらしてきました。特に近年の通信技術の著しい発達に支えられたインターネットや無線通信の出現は、新たな価値を創造し新たなビジネスモデルを出現をうながしたのみならず、人々の日常の生活形態にまで多大な影響を与えてきています。今後もその歩を緩めず順調に発達を継続すれば、近未来に社会全体が情報技術から享受しうる恩恵は莫大なものとなるでしょう。真に人類と共棲する情報化社会を自らの手で作り上げてゆくためには、情報・通信分野の発達の鍵となる戦略的ソフトウェアと、それを実際に構築することのできる創造力に富んだ優れた人材を得ることが不可欠です。
 戦略ソフトウェアとは、ある時代において情報システムの使われ方を確立するための鍵となるアプリケーションやシステムソフトウェアを意味します。コンピュータ創世紀のプログラム言語(COBOL, FORTRAN)から始まり1970 年代に文字端末・文字コマンドをマウスと絵に置き換えた端末システム(ALTO)、パーソナルコンピュータ用オペレーティングシステム(DOS)、スプレッドシート(VisiCalc)、ワープロ(WordStar)、そして今日のインターネット時代を築いた メールとWeb ブラウザー、これらはごく一例に過ぎませんが、多くの戦略ソフトウェアが核となり変革が行なわれ今日の情報化社会が一歩づつ築かれてきました。いつの時代も新しいコンピュータシステムのパラダイムは戦略ソフトウェアにより開花したことに疑いはなく、戦略ソフトウェアを発信する力は次世代の情報システムを切り開く基本的な力であると断言できます。

 東京大学情報理工学系研究科では、科学技術振興調整費の人材養成プログラムによる戦略ソフトウェア創造人材養成プログラムを実施し、戦略的なソフトウェアを創造する人材を育成することに特化した教育コースを開設し、情報流通の道具、巨大データベース、科学技術計算から認識し行動する情報システムまで幅広く万人が利用できるソフトウェアを、そして時代を動かす核となるソフトウェアを創造することのできる人材を養成することをめざしています。

 

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